講座で学んでさばこう
広島県
開催日:2021年10月30日
【日本さばける塾 in 広島】19組39名の親子が「アジ」と「クロダイ(チヌ)」をさばいて料理。見事「さばけるマスター」になれました!!
イベント概要
・開催概要:”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして、基本のアジと、広島湾で獲れ地元では「チヌ」と呼ばれるクロダイをさばきました。アジはアジフライにして、瀬戸内の名産、レモンをアクセントに美味しく食べました。クロダイは「潮汁」に。味のポイントとなる塩には参加した子どもたちが夏に手作り体験した「たけはらの塩」を使用。学校からのサプライズで、広島名産のアナゴの酢の物も美味しく頂きました。
調理の後は、広島市水産課の担当者から広島市を中心とする地元の魚介類の利用促進プロジェクト「広島湾七大海の幸(メバル、コイワシ、オニオコゼ、アサリ、アナゴ、カキ、クロダイ)」に基づいて、7つの魚種についてや、広島湾の海の恵みについて、地魚の現状、そして課題について学びました。
・開催日時:2021年10月30日(土)11時30分~14時15分
・開催場所:広島酔心調理製菓専門学校(住所 広島県広島市西区福島町2-4-1)
・参加人数:19組39名(小学生と保護者)
・講師:広島酔心調理製菓専門学校 専任教員日本料理専門調理師 岡田和也
同上 専任教員西洋料理専門調理師 玉澤雅宏
広島市経済観光局農林水産部 水産課 技師 佐藤尚史
・主催:海と⽇本プロジェクトin広島実⾏委員会、⽇本さばけるプロジェクト実⾏委員会
・共催:⽇本財団 海と⽇本プロジェクト
・協力団体:広島酔心調理製菓専門学校
さばける男子&女子、親子で大奮闘~!!
まず参加者は、講師の先生(料理のプロ)のデモンストレーションを見て学びます。さばいて見せてもらったのは、地元では「チヌ」と呼ばれるクロダイ。先生の鮮やかな包丁さばきにほれぼれしたところで、先生から「では代表して親子でクロダイをさばいてくれる人~?」恐る恐る上がった手。しかし心配無用!大きなクロダイでしたが、先生がしっかりサポートして見事頭が落とされ、三枚におろされ、一同大きな拍手!!
続いては、参加者が大人も子どもも一人ずつチャレンジする「アジ」のさばき。先生のデモンストレーションを真剣に見つめる子どもたち、そして不安そうなお父さんお母さん。そう!お父さんお母さんも、魚をさばくのが苦手な人が増えてるんです!広島調理製菓専門学校の学生さんたちのサポートも受けながら、各親子、スピードには差があったものの、無事、美味しそうなアジフライが完成しました!
自分でさばいたお魚を実食した後は、地元の魚を学びました!
自分でさばいたアジのフライ、そして夏のイベントで体験した思い入れの深い「たけはらの塩」で味付けされたタイの潮汁などの広島の海の幸を満喫したところで、講師の先生による地元の魚についての講義を行いました。講師は広島市水産課で「広島湾七大海の幸」の普及活動を行う佐藤さん。
まずは、意外に知らない広島の海で獲れる代表的な7つの魚種(メバル、コイワシ、オニオコゼ、アサリ、アナゴ、カキ、クロダイ)の紹介から。子どもたちからは、「食べたことある!」「聞いたことはあるけど食べたことない」などの声が。
広島の海(広島湾)は川から栄養が流れ込む、とっても良い漁場(魚のすみか)で美味しい魚が獲れる場所です。しかし最近は、海の環境の変化に加え、漁業の担い手不足、そして何より、地元の我々の食生活の変化で、漁獲量と消費量がだんだん減ってきているという問題があります。
子どもたちからは「確かに回転ずしで魚食べるけどサーモンばっかり食べてる」といった告白も。「七大海の幸」をはじめとする地元の魚をもっと知ってもらい、その魚を地元でさばいて食べてもらうことで、地元の大事な魚という資源を大切にしながら「頂く」ことの大切さを子どもたちに伝えました。
<参加児童や保護者の声(アンケートより)
⼩学5年⽣男子「さばき方バッチリ覚えました。学校でも地産地消を習いました。地元で獲れた魚は美味しいです!!」
⼩学5年⽣女⼦「家に帰っても料理する時に魚をさばく手伝いをしたい」
40代男性保護者「子どもの方がさばくのが上手で、少し腹が立ちました(笑)」
30代女性保護者「とても楽しくできました。いつも切り身しか買わないので、今度は丸ごと買ってみようと思います。びっくりするほどおいしくできて嬉しかったです」
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日本さばける塾は、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
海と日本プロジェクトについて、くわしくはこちら⇒ https://uminohi.jp/